原因
ほとんどの味覚障害は、舌に存在して味の伝達に関わる“味蕾”に次のような異常が生じて起こると考えられています。
- 味蕾に存在する味細胞の代謝遅延
- 味覚神経の反応に関わる酵素の活性低下
- 味蕾に食べ物の味物質を届ける唾液が減って、味蕾が働きにくくなる
など
また、近年はストレスの蓄積などによって味覚を脳に伝える神経や、味覚を判断する脳そのものに何らかの異常が起こるために生じる“心因性の味覚障害”も多く確認されています。
味覚障害は上記2つ以外にもさまざまな原因で引き起こされることがあり、たとえば以下の要因が挙げられます。
- 亜鉛、ビタミン、鉄などの栄養素の不足
- 加齢
- かぜ、新型コロナウイルス感染症 など
- 病気(消化器疾患、肝疾患、腎疾患、口腔疾患、精神疾患、貧血疾患、内分泌疾患、自己免疫疾患、脳疾患、認知症など)
- 手術や放射線照射などの医療による合併症や薬剤の副作用
- 外傷
など
味覚障害は、これらの特定の原因によって引き起こされることもあるほか、複数の要因が影響し合うことで発症することもあると考えられています。
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