ちゅうすうしんけいげんぱつあくせいりんぱしゅ

中枢神経原発悪性リンパ腫

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

中枢神経は人体のその他の臓器と異なり、血液脳関門という特殊な障壁で守られています。癌や感染症ではこの血液脳関門も障害されるため、通常よりは薬が中枢神経に到達しやすくなりますが、それでも不十分な場合が多いです。

そのため、中枢神経原発悪性リンパ腫の治療には、血液脳関門を突破しやすいメソトレキセートという抗癌剤を中心とした全身化学療法が行われます。組み合わせるその他の抗癌剤としては、リツキシマブ、シタラビン、プロカルバジン、ビンクリスチンなどがあります。

治療によってリンパ腫が一時的に消えた場合、治療効果を長く持続させるために地固め療法として、さらなる化学療法、自家造血幹細胞移植、放射線療法などを行います。それぞれに副作用があるため、どの方法をとるかは患者さんの元々の健康状態などを考慮して慎重に決定します。特に高齢者で化学療法と放射線療法を行った場合、白質脳症という認知機能に高度の低下が認められる合併症が多いため避ける場合が多いです。

初期治療で十分な効果が得られなかった場合でも、患者さんの元々の健康状態に問題がない場合は自家造血幹細胞移植を行うことがあります。悪性腫瘍の治療は現在(2017年現在)日進月歩で、新たな治療法が次々に開発されています。最新の治療に関しては主治医に、あるいはセカンドオピニオン外来でご相談下さい。

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