二日酔い
※この用語は、医学的には病名ではない場合、もしくは病名として認められつつある段階である場合があります。また、医療や身体にまつわる一般的な用語を掲載している場合があります。
原因
二日酔いの原因は明確に解明されていない部分も多いですが、さまざまな研究の結果から次のような原因が挙げられています。
アセトアルデヒドなどの蓄積
アルコールは体内に取り入れられると血液に吸収されます。そして肝臓に送られて分解されていきますが、その過程で産生されるアセトアルデヒドと呼ばれる有害物質が過剰に蓄積することで二日酔いが生じるとの説があります。
アセトアルデヒドの蓄積を原因とする説は多々ありますが、一方で二日酔いの人の血液からアセトアルデヒドが検出されたとの報告はまれです。また、不純物の多いアルコールは二日酔いが起こりやすいとの説もあるため、何らかの物質が二日酔い発生に関与していると考えられています。
離脱症状
アルコールは依存性のある物質であり、過剰な摂取を続けたうえで断酒すると、動悸、めまい、頭痛、吐き気などの“離脱症状”が現れます。そのため、二日酔いはごく軽度かつ短時間ではあるものの過剰なアルコール摂取による離脱症状によるものとの考え方もあります。
ホルモン分泌量の変化
過度なアルコールは、血圧や尿量、血糖値などを調節するさまざまなホルモン分泌に影響を与えることが分かっています。そのため、アルコールの作用によって脱水や低血糖状態になることで、二日酔い症状が現れるとの考え方もあります。
酸性度の上昇
過度なアルコール摂取は、血液や体液の酸性度を高めるはたらきがあり、その結果として二日酔いの症状が引き起こされるとの考え方も多いのが現状です。特に酸性度が高いほど症状も重いとの説も少なくありません。
胃腸へのダメージ
アルコールは胃や腸の粘膜にダメージを与えることが知られています。過度なアルコール摂取は特に強いダメージを与えるため、二日酔いで生じやすい吐き気や胸やけなどの原因になると考えられています。
このように、二日酔いの原因は多く挙げられますが、いずれか1つの原因ではなく、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。
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