こうつうせいすいとうしょう

交通性水頭症

最終更新日:
2024年05月29日
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2024/05/29
更新しました
2020/03/05
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治療

脳脊髄液の吸収を促したり、吸収したりする能力を回復させる薬剤は現時点でないため、過剰にたまった脳脊髄液を体内の別の部位に排出するための経路をつくる“シャント手術”が行われます。現在主に行われているシャント手術は、“脳室―腹腔シャント(V-Pシャント)”と“腰椎―腹腔シャント(L-Pシャント)”です。

前者は脳室と腹腔(腹膜で囲まれた腹部の空間)、後者は腰のくも膜下腔と腹腔を細いチューブでつなぐことで脳脊髄液を腹腔内に排出し、脳室やくも膜下腔に脳脊髄液がたまるのを防ぐ効果が期待できます。また、数は多くありませんが、脳室と右心房(心臓の一つの空間)をつなぐ“脳室-心房シャント(V-Aシャント)”という種類のシャント手術が行われることもあります。

シャント手術は脳神経外科の基本的な手術手技で、効果が期待できるのであれば、90歳を超える超高齢者の手術も行われています。ただし全身麻酔が必要なため、健康状態が著しく悪いケースや、認知症を発症しており手術をしても症状の著明な改善が望めないケースなどでは手術を行わず、経過を見ていくこともあります。

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