ていかりうむけっしょう

低カリウム血症

最終更新日:
2021年12月03日
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2021/12/03
更新しました
2017/04/25
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原因

低カリウム血症は、食事からのカリウム摂取不足や低マグネシウム血症(血液中にマグネシウム濃度が低下した状態)によって起こる場合もありますが、典型的には嘔吐や下痢、利尿薬などによって大量のカリウムが体外に排出されることで生じます。また、カリウムの細胞内移動によって起こることもあります。

摂取量不足

カリウムは、野菜、豆類、魚、果物など多くの食材に含まれています。偏った食事などで摂取量が不足すると低カリウム血症になる場合があります。

排出量の増加

嘔吐や下痢が続くと消化管から大量のカリウムが失われます。また、利尿薬(ループ利尿薬、チアジド系利尿薬)や漢方薬(甘草)、アミノグリコシド系抗菌薬、グリチルリチン製剤などによって過量のカリウムが尿中に排出されることも原因の1つです。このような薬を原因とする低カリウム血症は薬の服用から数週間後に起こることが多いですが、数年以上経過してから発症することもあります。

また、クッシング症候群をはじめとした副腎疾患があると、ホルモンの影響で腎臓から大量のカリウムが排出され、低カリウム血症を引き起こす場合があります。

細胞内移動

糖尿病の治療薬として知られるインスリンや、気管支拡張剤のサルブタモールなどの特定の薬は血液中のカリウムを細胞に移動させる作用があるため、使用すると低カリウム血症になりやすくなります。

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