原因
先天性股関節脱臼の原因は多岐にわたります。発症に関わる患者の性質や特徴としては、女児であること、血縁者に股関節の変形などがみられることが挙げられます。女児は関節が柔らかいために男児よりも脱臼しやすく、発症頻度としても女児のほうが高いとされています。また、詳細は分かってはいないものの、股関節の変形と先天性股関節脱臼との間に、遺伝的な関連があると考えられています。
一方で、患者の性質などによらず、外部的な原因で発症することもあります。主に、股関節に負担がかかる姿勢をとることで発症しやすくなります。乳児にとっては脚を“M”の字のように曲げた姿勢が自然ですが、脚を伸ばすような姿勢では股関節に負担がかかります。生まれる前には、骨盤位(逆子)の場合は脚が伸びた状態となり脱臼の原因になります。生まれてからの原因としては、抱っこの仕方、衣服、おむつなどにより脚を伸ばした状態で固定されることや、寝ているときの左右への“向き癖”が挙げられます。
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