症状
内分泌異常症では、異常を示すホルモンに応じてさまざまな症状がみられることがあります。具体的な症状として主に以下があげられます。
甲状腺
甲状腺機能が通常より高い値を示すと、常時走っているのと同じような状態に陥り、疲れやすさや動悸、冷や汗などの症状が現れることがあります。また、下痢や体重減少、眼球突出などを生じることもあります。
反対に、甲状腺のホルモン分泌が低下すると、抑うつ気分や硬くて弾力のある皮膚のむくみ、脱毛、便秘、寒さを感じやすくなるなどの症状が出現することがあります。
副腎
副腎機能が低下すると、血圧低下や意識障害、疲れやすさや脱力などの症状が現れ、生命の危機が生じることがあります。
反対に副腎皮質ホルモンが増加することで、高血圧や肥満、皮膚の障害などを生じることがあります。
膵臓
膵臓の機能低下が起きると糖尿病が生じることがあります。
下垂体
下垂体は、体に広く分布する各内分泌臓器の機能を制御する役割を担います。そのため、下垂体に異常が生じると、さまざまな内分泌臓器の症状が出現することがあります。
たとえば、先に挙げた甲状腺や副腎の異常に加えて、高身長や性欲の低下、インポテンツ、月経不順、不妊症、分娩後の乳汁分泌低下などの症状が現れることもあります。
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