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副耳

最終更新日:
2018年07月06日
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2018/07/06
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概要

副耳とは、耳の穴の前などにできる小さなイボ状の突起のことです。耳の穴の前以外にも、頬や首などにも見られることがあります。

頻度としては出生した赤ちゃんの1%前後にみられることがあると推定されており、比較的よくみられるものです。

湿疹が生じやすくなることがありますが痛みなどの症状はなく、副耳が単独で生じている場合には、必ずしも治療が必要ではありません。

原因

副耳は、耳の発生段階の異常で生じると考えられています。耳介(じかい)は、お母さんのお腹の中にいるとき、さまざまな部分が複雑に融合し、ひとつの器官として完成します。この過程に異常が生じると副耳が形成されます。

副耳の発生が耳介の発生と関連していることから、副耳と耳介の異常を同時に認めることもあります。

副耳は、遺伝子異常を原因として発生することもあります。代表的な例として、トリーチャー・コリンズ症候群やゴールデンハー症候群などといった病気の一症状として生じ、全身のその他の器官にもさまざまな障害を併発します。

症状

副耳は、生まれつきの突起として、耳の穴の前、頬、首周囲に見ることがあります。一つだけのこともあれば、複数の副耳が同時に見られることもあります。

副耳に伴って湿疹が生じやすくなることはありますが、それ以外にかゆみや痛みなどの症状はありません。ただし、耳や頬など目立つ部位に突起ができるため、美容的な面から問題を生じることがあります。

副耳は、遺伝子異常を基盤として発症することがあり、この場合には副耳以外の症状を生じます。トリーチャー・コリンズ症候群の場合には福耳の他に、耳介の形成異常、耳の聴こえの低下、口唇裂口蓋裂(こうがいれつ)、視力障害、呼吸障害などの症状が出現することがあります。

検査・診断

副耳は、見た目の変化を詳細に観察することによって診断されます。また、副耳に関連してそのほかの臓器障害を合併しているケースもあるため、全身を含めた診察が行われます。

そのほかにも、必要に応じてレントゲン写真やCT検査といった画像検査や聴力検査、視力検査などが適宜検討されます。

治療

副耳が単独で生じている場合には、必ずしも治療が必要とされるわけではありません。ただし、場所や数などによって美容的に問題がある場合には、治療が行われる場合があります。

治療方法としては、副耳の腫脹部だけの切除や、副耳に含まれる軟骨も含めた摘出など外科的な治療が行われます。治療の時期や治療方法は、副耳の様子やお子さんの年齢によっても異なってきます。そのため、どの時期にどのような治療方法を選択するか、あらかじめ医師とよく相談をすることが大切です。

背景に別の疾患が存在する場合には、疾患に応じた治療も行われます。口唇裂口蓋裂があればその疾患に対しての手術を、呼吸障害がある際には酸素投与などの呼吸サポートを考慮します。

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