症状
化膿性脊椎炎を発症すると、発熱をはじめ、腰痛や背部痛など感染した部位付近の痛みが生じます。発生しやすい部位は腰椎がもっとも多く、次いで胸椎、頚椎と続きます。患部を叩くと痛みが強くなるという症状がみられることも1つの特徴です。
感染した脊椎が潰れたり周囲の組織に異常が生じたりすると、体重を支えたり体をスムーズに動かしたりすることが難しくなる場合があります。また、脊椎の内側で守られている神経(脊髄)の周辺(硬膜外)に膿がたまって神経が圧迫された場合は、下半身の麻痺、排尿・排便障害などの症状が現れることもあります。神経の症状は一度起こると元に戻りにくいため、進行する前に排膿など手術的治療を受けることが大切です。
なお、化膿性脊椎炎には急性化膿性脊椎炎と慢性化膿性脊椎炎があり、症状の程度が異なります。急性化膿性脊椎炎では、高熱や腰・背中の強い痛みが現れますが、慢性化膿性脊椎炎は比較的痛みは軽く、発熱しても微熱に留まる傾向にあります。
医師の方へ
「化膿性脊椎炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします