治療
化膿性骨髄炎では、抗生物質による治療が中心となります。黄色ブドウ球菌が原因となっていることが多いため、セファゾリンナトリウムなどのセフェム系の薬剤が中心となります。MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が想定される場合にはバンコマイシン塩酸塩、結核や真菌などが疑われる場合にはそれぞれ抗結核薬や抗真菌薬の使用が検討されます。
通常、化膿性骨髄炎の治療は1か月以上に及び、長期間の静脈薬投与が必要とされます。経過に応じて途中から内服薬に変更のうえ、退院が検討されることもあります。抗生物質に対しての治療効果が乏しいとき、膿の形成が強い場合、骨壊死が強い場合などにおいては手術療法も検討されます。
化膿性骨髄炎は、医療技術の向上によって治癒が期待できる疾患となりました。しかし、治療が遅れることで合併症を残すこともあるため、早期に治療を行うことが重要です。
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