症状
喉頭炎は症状が急激に現れる“急性喉頭炎”と慢性的な刺激により症状が続く“慢性喉頭炎”の2つのタイプに分けられます。
急性喉頭炎はウイルス感染によって引き起こされることが多く、発症すると発熱、喉の痛み、咳、声のかすれ、物の飲み込みにくさなどの症状が現れます。重症な場合では、声帯付近が腫れると声嗄れが強くなってほとんど声が出なくなり、喉頭蓋が腫れると呼吸困難感が生じます。また、喉のむずがゆさを自覚して、しつこい咳を伴うケースもあります。なお、声帯付近が腫れた場合、成人では声嗄れが主症状ですが、乳幼児の場合には呼吸困難を生じやすいのが特徴です。
一方、慢性喉頭炎は、声の酷使や喫煙による刺激が長期間喉頭に加わることで、声嗄れや咳が長期にわたって続きます。症状が現れた当初は、声が嗄れても少し休むと元に戻っていたとしても、徐々に症状が持続して回復しなくなるというのが特徴です。また、炎症が長期間にわたると、声が低音化してしゃがれ声となるのも特徴的です。さらに、喫煙が長期間の場合には、炎症による声嗄れと思っていたら、実はがんが原因ということもあり、注意が必要です。
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