こうとうえん

喉頭炎

最終更新日
2018年12月28日
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2018/12/28
掲載しました。

概要

喉頭炎とは、喉頭に炎症が生じて、声のかすれ、喉の痛み、咳などの症状が引き起こされる病気です。原因はさまざまありますが、多くはウイルス感染によるものです。ウイルス感染のほかには、喫煙や過度な飲酒、声の出しすぎなどによる咽頭(いんとう)粘膜へのダメージ、アレルギー反応などが挙げられます。

喉頭炎は、急性喉頭炎慢性喉頭炎に分類されます。慢性喉頭炎は治療に長い期間を要することもあるため、急性喉頭炎の段階で適切な治療を行い、慢性化を防ぐことが大切です。

原因

喉頭炎は急性喉頭炎慢性喉頭炎に分けられますが、それぞれの原因は以下の通りです。

急性喉頭炎

急性喉頭炎のほとんどはウイルス感染によるものです。一般的には喉頭に限局して炎症が生じることは少なく、いわゆる風邪といわれるウイルス感染による上気道炎を伴うことがほとんどです。

主な原因ウイルスとしては、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルスなどのように、風邪の原因となるものが挙げられます。

また、細菌感染が原因となることは非常にまれですが、溶連菌による咽頭の炎症が喉頭まで徐々に広がって急性喉頭炎を生じることがあります。

病原体への感染以外の原因としては、喫煙や過度な飲酒、声の出しすぎなど、喉頭の粘膜に直接的なダメージを与えることやアレルギー反応などが挙げられます。

慢性喉頭炎

慢性喉頭炎の多くは、急性喉頭炎が完全に治りきらずに軽度な炎症が長く続くことが原因です。特に、鼻炎や副鼻腔炎などの鼻汁を生じやすい合併症を併発しているケースでは、鼻汁が咽頭を通して喉頭まで流れ、慢性的に刺激が加わることで治りにくくなると考えられています。

また、結核に感染した場合、結核菌が咽頭付近に病巣を形成すると、慢性的に咽頭が炎症を起こした状態となることがあります。

そのほか、声楽家や教師など大きな声を出す機会が多い職業の人や、ヘビースモーカーなどは慢性喉頭炎を発症することがあるとされています。

症状

喉頭炎の特徴的な症状は、声のかすれです。また、声が通常時よりも低くなったり、場合によっては声を出せなくなったりすることもあります。

喉頭は喉から気管へつながる部位のことですが、喉頭には発声を行うために重要な役割を行う声帯があります。このため、喉頭の粘膜に炎症が生じると声帯の動きが悪くなったり、声帯が浮腫(むく)んで音が低くなったり、声が出しにくくなるなどの症状が現れやすいのです。

また、急性喉頭炎では通常、上気道炎も伴うため、鼻閉や鼻汁、咳、くしゃみ、咽頭痛や発熱、倦怠感などの症状が同時に現れます。

一方、慢性喉頭炎では、これらの症状が慢性化するのに加え、物が飲み込みにくくなったり、慢性的な喉の違和感によって集中力の低下や注意散漫などを引き起こしたりすることもあります。

検査・診断

喉頭炎では、必要に応じて以下のような検査が行われます。

喉頭鏡、内視鏡検査

喉頭鏡や内視鏡を用いて、喉頭の状態を直接確認するための検査です。これらの検査では喉頭粘膜の発赤や、むくみなどが認められます。

血液検査

体の炎症反応などを評価するために行う検査です。特に、発熱がある場合や細菌感染が疑われる場合に行われます。

画像検査

慢性喉頭炎では、症状が喉頭がんと類似している場合があり、喉頭がんとの鑑別を行うためにCTによる画像検査が行われることもあります。

細菌検査

溶連菌結核菌などの細菌感染が疑われる場合には、喉頭の拭い液を検体として原因菌を特定するための検査が行われることがあります。

治療

喉頭炎の治療は、その原因によって大きく異なります。溶連菌結核菌などの細菌感染の場合は、消炎鎮痛薬や鎮咳薬に加えて抗菌薬などが投与されます。

一方、喉頭への物理的な刺激によるものでは、その刺激を排除して喉頭を安静に保って症状が改善するのを待ちます。

また、症状が重い急性喉頭炎慢性喉頭炎の急激な悪化がみられる場合には、ステロイド剤などの薬剤の吸入治療などが行われます。

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