ちずじょうぜつ

地図状舌

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

地図状舌(ちずじょうぜつ)とは、舌炎に分類される舌の角化異常であり、幼児や若い女性に多いといわれています。主として舌の前方あるいは側縁に白斑が生じ、周囲に拡大します。中央は円形平滑で深紅色を呈し、辺縁はやや隆起して堤状になります。近接するものは融合して不正形の弧線を描き、あたかも地図のような様相を呈します。紋様は経時的に変化するため、良性遊走性舌炎(移動性舌炎)とも呼ばれます。移動速度は速く、1日から数日で形を変え消失して一般に再発を繰り返しますが、無害な舌粘膜の変化です。

典型的な病理組織像は、1.上皮内への好中球を中心とした細胞浸潤、2.微小瘍の形成・びらん、3.明らかな糸状乳頭の萎縮、4.上皮の細胞内浮腫、5.粘膜下の炎症性細胞浸潤といわれています。
 

原因

不明ですが、自律神経異常、内分泌障害、遺伝との関係性などが挙げられています。15才以下の患児においては上部気道疾患や消化器系障害で出現するとの報告もあります。

症状

多くは症状がありませんが、疼痛や灼熱感が出る場合もあります。

検査・診断

カンジダ症との鑑別が必要です。

治療

特に治療の必要性はありませんが、疼痛や灼熱感がある場合はタバコやアルコール、刺激物を禁じます。そのほかに心身医学療法と局所麻酔を用いた薬物療法を併用することで、良好な疼痛管理を行うことができたとの報告もあります。

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