症状
外耳道損傷による症状は、損傷の部位や程度によって大きく異なります。
損傷が軽度な場合
損傷による痛みや軽度の出血、腫れなどが生じますが通常は数日で治ることが多いです。しかし、出血部位にかさぶたができると耳の異物感やかゆみが生じて力を入れて耳かきをしてしまい、症状を悪化させることがあるので注意が必要です。
損傷が重度な場合
非常に強い痛みが生じ、血液の塊が耳に詰まって一時的に耳の聞こえが悪くなったり、自分の声が響いて聞こえたりすることもあります。
耳かきによる外傷は主に耳の外側3分の1の耳アカが産生される部位に生じますが、異物による損傷はさらに奥に生じることが多いです。また、昆虫などが迷入した場合は、外耳道内で昆虫が暴れるために細かい擦過傷ができやすいです。
小児に多いおもちゃなどの異物は外耳道の奥にはまり込むこともまれではなく、特に自分で症状を訴えられない乳幼児の場合には異物が放置されることもあり、外耳道だけでなく鼓膜を傷つけて、鼓膜に穴が生じることもあります。このような場合には、耳の痛みだけでなく難聴が生じます。さらに細菌感染を併発すると中耳や内耳にも障害が生じ、めまいや耳鳴りを生じることもあります。
外耳道損傷の合併症としては、損傷部分に細菌感染が生じて外耳道炎になり、耳の痛みのほかに耳だれを生じるのが特徴です。
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