検査・診断
夜尿症は夜間の尿失禁の頻度や飲水量などの生活習慣から容易に診断を下すことは可能ですが、夜尿症の原因を調べるために次のような検査が行われることもあります。
尿検査
夜尿症が疑われるときは尿に細菌などが混入していないかを調べる検査を行うことがあります。これは、頻尿を引き起こす膀胱炎などを鑑別するための検査であり、そのほかにも尿たんぱくの有無や尿の濃さなどで腎機能を簡易的に評価することも可能です。
画像検査
膀胱や腎臓、尿管などに何らかの病気がないかを調べる検査が行われることもあります。さまざまな画像検査がありますが、多くは体への負担が少ない超音波検査を行い、さらに詳しく調べる必要がある場合はCT検査などを行います。
尿流量測定検査
1回の排尿量、尿の勢い、排尿までにかかる時間、残尿(排尿後に膀胱に残っている尿)の有無などを調べる検査です。膀胱の機能を調べるための検査であり、1回の排尿量が極端に少ない場合は膀胱で尿をためる機能が未熟であることが分かります。また、オムツを着用して就寝し、夜間の実際の尿量を調べる検査が行われることがあります。夜間の尿量が極端に多い場合は尿の産生に関連するホルモン分泌に異常が生じていることなどが考えられます。
血液検査
夜間の尿量が多いことが原因で夜尿症を発症していると考えられるケースでは、尿の産生に関連するホルモン値の異常の有無を調べるために血液検査を行うことがあります。
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