ぼうこうえん

膀胱炎

泌尿器

目次

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概要

膀胱炎とは、膀胱内に細菌が侵入し炎症を起こす病気です。細菌が膀胱から尿管を通り、腎臓まで到達して血液内に侵入すると腎盂腎炎を発症することもあります。

原因

膀胱内に細菌が侵入することが原因で、女性に多く発症します。これは、膀胱までの道のり(尿道)が男性と比較して短く、また女性の尿道口が膣といった細菌が繁殖しやすい場所に近いためです。

症状

膀胱炎では、排尿痛、頻尿、尿混濁、尿の異臭、血尿などの症状がみられます。膀胱は筋肉層が厚く、細菌が膀胱壁を超えて血液に侵入することはないため発熱は認めません。しかし、細菌が腎臓を通して血液内に侵入すると、腎盂腎炎として発熱します。

検査・診断

基本的には尿検査で診断します。尿中の白血球数や細菌数を調べて一定以上の値を認めれば膀胱炎と診断します。尿の細菌培養検査で菌の同定も行いますが、この検査は診断までに一週間程度の時間がかかります。そのため、培養検査の結果が出るまでに治療も行い治ってしまうことがほとんどです。しかし、症状が改善しなかった場合には珍しい細菌による膀胱炎の可能性が高くなるため、初診時の培養検査を元に治療を変更します。

なかには、細菌が検出されないような薬剤性膀胱炎や間質性膀胱炎なども存在するため、そのような疾患の診断にも役に立ちます。

治療

ほとんどの膀胱炎は細菌感染症であるため、抗菌薬治療を7~10日間程度行うと完治します。症状は治療を始めて2、3日でよくなることがほとんどです。しかし、症状がよくなったからといって治療を自己中断すると、膀胱内に少し残っている細菌が強くなって繁殖してしまい、難治性の膀胱炎に進展することがあります。そのため、医師の指示通りに治療を行うことが重要です。

また、飲水を心がけトイレに頻回に行くことが重要です。頻尿や排尿時痛といった症状は我慢する必要がありますが、膀胱から細菌を出すためにも、飲水は大事な治療のひとつです。

一度膀胱炎にかかった方の場合、生活習慣や身体状況が膀胱炎になりやすい状況であることが多いです。たとえば、仕事が大変でトイレに行く暇がない、毎日お風呂に入る習慣がない、毎日自分で膣や陰部周囲が清潔にできない状況などがあげられます。そのような場合には、治療とともに生活習慣や生活環境も整える必要があります。

また、膀胱内に尿がたまりやすい場所ができる「膀胱内憩室」の患者さんの場合は、トイレに頻回に行っても膀胱から細菌が出ていきにくく、症状がなかなかよくならないこともあります。そのため、まずは泌尿器科を受診することをお勧めします。

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