検査・診断
大腿骨寛骨臼インピンジメントが疑われた際は次のような検査が行われます。
X線検査
股関節の痛みを訴えて医療機関を受診した場合、第一に行われるのはX線検査です。この検査では、股関節の状態を簡易的に観察することができます。
しかし、大腿骨寛骨臼インピンジメントにおける形態異常は微小であることが多く、X線画像では見逃されるケースも少なくありません。
CT、MRI検査
股関節の状態をさらに詳しく調べるにはCTやMRI検査が必要です。特にMRI検査では関節軟骨や関節唇の描出を行うことができるため、大腿骨寛骨臼インピンジメントの診断において欠かせない検査といえます。
関節造影検査
関節内に造影剤を注入してX線やCT撮影を行う検査です。関節軟骨や関節唇の状態を評価します。同時にキシロカイン(局所麻酔剤)を注入することによりどの程度痛みが取れるかを評価することができます。
関節鏡検査
股関節の内部に関節鏡(内視鏡の一種)を挿入し、股関節の状態を詳しく観察する検査です。皮膚の一部を切開して関節鏡を挿入するため体への負担が大きくなりますが、手術治療が必要となるような重症なケースでは治療方針を決めるうえでも重要な検査です。
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