原因
太ももの骨を構成する骨を大腿骨といいますが、部位に応じて大腿骨頚部、大腿骨転子部、大腿骨骨幹部などと名称がついています。大腿骨骨幹部とは大腿骨の中でももっとも長い中央部に相当する部位であり、この部分に生じた骨折のことを大腿骨骨幹部骨折と呼びます。
また、小児における虐待を原因として大腿骨骨幹部が生じることもあります。この場合も、全身各所にあざがみられたり、不自然な外傷・臓器損傷などが同時に確認されたりするケースが多いです。大腿骨骨幹部骨折が発症するまでの段階で栄養が充分与えられていないこともあり、身長や体重も同年齢のお子さんと比較して成長が乏しいこともあります。
そのほか、高所からの転落、銃器での損傷などによる外力も大腿骨骨幹部骨折の原因となります。高齢者においては骨の強度が弱いこともあり、より小さい外力で大腿骨骨幹部骨折が生じることもあります。
医師の方へ
「大腿骨骨幹部骨折」を登録すると、新着の情報をお知らせします