症状
大腿骨骨幹部骨折が生じると、発症直後からの急激かつ強い痛みを自覚するようになります。痛みのために自分自身の体重を受傷側の足にかけることができず、歩行をすることができなくなります。また、大腿骨には多くの筋肉が付いている関係もあり、大腿骨骨幹部骨折が生じると下肢の変形がみられます。変形をきたす結果、受傷側の足が直線ではなく大きく歪むこととなり、長さも健康側と比較して短く見えます。
大腿骨には多くの血液が流れており、大腿骨骨幹部骨折を生じると大量の出血(約1000~1500ml)が起こります。そのため、急速な経過で貧血を起こすことがあり、動悸や顔色不良、血圧低下などのショック状態をきたすこともあります。また、前述したように、大腿骨骨幹部骨折が生じる状況では全身各種に外傷による臓器損傷が生じていることもあります。こうした多発外傷の症状が出現していることもあります。
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