症状
天疱瘡の主な症状は、皮膚や粘膜に生じる水ぶくれや皮のめくれですが、天疱瘡の分類によって症状は異なります。
尋常性天疱瘡
口内の粘膜を中心に水ぶくれや皮のめくれが生じ、痛みによって食事が困難になる人もいます。重症の場合、飲み物を飲むことも難しいケースもあります。
尋常性天疱瘡の中にも“粘膜優位型”と“粘膜皮膚型”があり、粘膜優位型は口内をはじめとする粘膜の症状が中心となります。一方で粘膜皮膚型では、口内だけでなく全身に水ぶくれや皮のめくれが広がり、皮膚表面から体液が漏れ出てきたり、傷から感染を引き起こしたりすることがあります。
落葉状天疱瘡
粘膜には症状が現れず、皮膚のみに症状が現れます。好発部位は頭や顔、胸、背中などで、尋常性天疱瘡と比較すると皮膚の浅い部分に水ぶくれが生じるため、水ぶくれとして認識されることは多くありません。
具体的には、皮膚がフケのように剥がれ落ちる(落屑)ほか、赤い皮疹や浅い皮のめくれがみられます。重症化すると、全身の皮膚へと症状が広がる場合もあります。
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