種類
天疱瘡には、主に“尋常性天疱瘡”と“落葉状天疱瘡”があり、原因となる自己抗体や症状などが異なります。天疱瘡の患者の半数以上は尋常性天疱瘡とされています。次いで落葉状天疱瘡が多く、ごくわずかにまれな病型の天疱瘡がみられます。まれな病型としては、口内を中心に粘膜の皮むけや潰瘍を生じさせる腫瘍随伴性天疱瘡などがあります。
尋常性天疱瘡では、デスモグレイン3に対する自己抗体がみられ、落葉状天疱瘡では、デスモグレイン1に対する自己抗体がみられることが特徴です。デスモグレイン3は主に粘膜に存在しますが、一部皮膚にも存在します。また、デスモグレイン1は主に皮膚に存在します。自己抗体が攻撃するデスモグレインの種類に応じて、症状が現れる部位なども異なります。
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