検査・診断
家族性化膿性汗腺炎の診断は、主に視診と問診によって行われます。医師は腋の下やお尻、肛門や性器周辺、乳房の下などを観察し、繰り返し生じる赤みや痛みを伴うしこり、膿瘍、瘢痕、瘻孔の有無を確認します。これらの特徴的な症状が半年間に2回以上現れている場合には化膿性汗腺炎が疑われます。さらに、家族内で化膿性汗腺炎の方がいる場合には、家族性化膿性汗腺炎と診断されます。
補助的な検査として、病変部の皮膚を一部採取して毛包の閉塞や炎症などを顕微鏡で調べる病理組織学的検査や、遺伝子検査が実施されることもあります。