治療
巨大リンパ管奇形の治療方法は、大きく分けて手術と硬化療法があります。手術療法では、病変部位そのものを摘出することになります。手術療法でうまくすべて切除できれば短期間のうちに治癒をすることも期待できます。しかし周囲の血管や神経、重要な構造物(気管や食道など)と複雑に絡んでいることもあり、根治が難しいこともあります。
硬化療法では、病変部位に抗悪性腫瘍剤を注入し嚢胞に炎症・癒着を促すことになります。この結果、リンパ液が貯留する空間が減ることになり、巨大リンパ管奇形が縮小します。
以上のような治療を行っても、巨大リンパ管奇形が完全に治癒しないこともあります。その場合は、ある程度の段階までで治療介入を中断することになります。感染や出血などで症状が増悪することもあるため、外傷などには注意をすることになります。
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