検査・診断
50歳以上で巨細胞性動脈炎を疑う症状があった場合、血液検査や画像検査、動脈の一部を採取して生検を行うことが一般的です。
血液検査
血液検査ではCRPやESRといった数値の上昇が認められることがあります。しかし、自己抗体は陰性であることが特徴で、特異的な所見はみられないことが一般的です。
画像検査
画像検査としては、超音波検査、造影CT検査、MRI検査、PET-CT検査、血管造影検査などさまざまな検査を組み合わせることが一般的です。病変部分の血管の壁が分厚くなっていることを確認します。
以前はPET-CT検査が自費検査であり、検査費用の自己負担額が高額となってしまっていましたが、2018年より巨細胞性動脈炎の患者に対するPET-CT検査は保険診療となったため、現在ではその負担が軽減されています。
動脈の生検
病変部分の血管の壁の一部を採取し、顕微鏡で見ることによって、巨細胞や炎症の存在を確認する検査で、確定診断に役立ちます。しかし、体に負担がかかりやすい検査であるほか、採取した病変から必ず巨細胞が見つかるとは限らないため、ほかの検査結果を加味して総合的に診断することが大切です。
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