治療
急性散在性脳脊髄炎は、自己免疫の異常を原因として発症する病気であると考えられています。そのため自己免疫の暴走を抑えることを目的として、ステロイドパルスなどの治療方法が選択されます。ステロイド治療が奏功しない場合には、血漿交換、免疫吸着療法、免疫グロブリン大量療法など他の免疫抑制療法が適宜選択されることになります。
経過中に呼吸障害やけいれんなどをきたすことがあるため、人工呼吸器や抗けいれん薬なども使用されます。その他、脳圧上昇をコントロールするための治療も必要です。回復期には神経学的な後遺症を残さないためのリハビリテーションも重要です。
急性散在性脳脊髄炎は、まれとはいえワクチン接種により発症することがあります。早期治療を行うことが治療予後には重要であるため、疑わしい症状が出現した際には早期に医療機関を受診することが重要です。
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