治療
原因となる菌に適した抗生剤が投与されます。また、糖尿病など免疫力を低下させる原因がある場合にはその管理が厳重に行われます。
通常は6週間以上の抗生剤の投与が必要となります。抗生剤の点滴で炎症を制御できない場合には、抗生剤を動脈に直接注射する動注療法が有効であるとの報告もあります。
その他にも、高圧酸素療法や直接チューブを挿入して排菌を促すドレナージ療法、抗生剤入りの点耳薬による治療が併用されることがあります。
外耳道に大きな肉芽が形成された場合や、外耳道の皮膚や粘膜が壊死しているような場合には、それらを取り除く手術が行われることもあります。しかし、手術によって病原菌を他部位にまで広めてしまうとの意見もあり、手術の適応は全身状態や病変の状態を正しく評価したうえで慎重に判断する必要があります。
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