治療
原因であるピロリ菌の除菌が推奨されます。以前はピロリ菌の除菌は胃潰瘍などの一部の病気に限定されていましたが、2013年より慢性胃炎に対しても保険適応となっています。除菌療法はプロトンポンプ阻害薬と2種類の抗生物質を組み合わせて1週間内服します。以前はこの治療法で90%以上の成功率でしたが、最近では耐性菌の出現があり除菌成功率がやや下がってきています(2015年発売された新規のプロトンポンプ阻害薬であるボノプラザンの登場で、除菌率はまた90%以上となっています)。除菌に失敗した場合は、薬の種類を変更して二次治療を試みます。
ただし、ピロリ菌の除菌により逆流性食道炎などの悪化が見られることがあるため、ほかの基礎疾患を有している方に対しては注意が必要です。
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