症状
房状血管腫は、血管内皮細胞から発生する中間悪性血管腫です。発症する部位は腕や足、体幹、顔、頭、首などが多いとされていますが、まれに頭の中や骨などに発症することがあります。
房状血管腫の60~70%が5歳未満でみられ、そのうち25%が1歳以前で発症すると報告されています。病変部に痛み、多毛、多汗などの症状を伴いやすいのが特徴です。病変は小さな赤い斑点状の発疹から始まり、徐々に大きくなるケースが多いとされていますが、約10%の症例では自然にほぼ消失することが分かっています。
また、房状血管腫では、病変部で出血を止めるための血小板や凝固因子が大量に消費され、全身が出血しやすい状態になる“カサバッハ・メリット現象”を引き起こすことがあります。このカサバッハ・メリット現象は、出血や多臓器不全などを引き起こし、命に関わる危険性があるため、注意が必要です。
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