検査・診断
診断のためには職業歴に関する情報が欠かせません。その中で特に、振動工具の種類、振動の程度、1日の使用時間と使用年数などを詳細に聴取します。また、レイノー現象を呈する他の病気(膠原病、動脈閉塞性疾患など)を除外する必要もあります。
末梢循環障害の検査
常温下および冷水負荷時における皮膚温検査を行います。また、サーモグラフィを用いて皮膚温度分布を計測し、手指の血流低下を評価します。寒冷刺激によりレイノー現象を誘発させる場合、手指の局所的な冷却のみでは効果に乏しいことがあるため、送風などで体全体の冷却を行うこともあります。
末梢神経障害の検査
常温下および冷水負荷時における振動覚や痛覚の感覚閾値測定を行います。他には温・冷覚の感覚閾値測定や末梢神経伝導速度検査も行われます。
運動器(骨・関節)の障害の検査
握力やつまみ力の検査や、必要に応じエックス線検査により手関節や肘関節の変化の確認を行います。
医師の方へ
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