症状
振動障害による主な症状には末梢循環障害、末梢神経障害、運動器障害があります。
末梢循環障害
手指や腕の血管運動が影響を受け血液循環が悪化し、手指の冷えなどの症状が生じます。また、手指の血管収縮(攣縮)により手指が白く変色します。これをレイノー現象と呼びます。青白い色、暗い紫色、赤色となることもあり、5~15分ほど続きます。
末梢神経障害
手指や腕の神経の活動が影響を受け、しびれを感じる、痛みを感じる、感覚(知覚)が鈍くなる、手指や腕に力が入らない、動かしにくいなどの症状が生じます。
運動器障害
手指や腕の骨や関節、筋肉に症状が現れます。骨や関節における症状としては、関節の変形、腫れ、動かしにくさや動かしたときの痛みなどがみられます。筋肉における症状は末梢神経障害の結果として生じ、筋力が低下する、ボタンのかけ外しのような細かい動作が難しくなるなどの症状がみられます。
そのほかの症状
振動障害では、手指や腕以外にも症状が現れることがあります。騒音や寒さ、作業姿勢など振動そのもの以外の要因により、聴力障害や腰痛症などの症状が現れることがあります。
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