治療
応急処置
捻挫の可能性が考えられる場合は、すみやかに「RICE」と呼ばれる応急処置を行いましょう。RICEを行うことで、腫れや損傷部位の拡大、内出血などを抑えることができます。
- Rest(安静):運動を中止して安静にし、患部を動かさないようにします。医療用テープや三角巾などを使い、患部を固定します。
- Ice(冷却):氷を入れたビニール袋などをタオルやハンカチで包み、患部を冷やします。
- Compression(圧迫):弾性のある包帯やU字パッド(スポンジ)などを使い、しびれや皮膚・爪の変色が生じない程度の強さで患部を圧迫します。
- Elevation(挙上):クッションなどを使い、患部を心臓より高く上げた状態を維持します。
医療機関での治療
損傷部位や重症度により治療法は異なりますが、基本的には手術を行わない保存療法が選択されます。ギプスや三角巾などで患部を固定し、痛みや腫れがなければ、受傷後なるべく早い段階で運動の訓練を始めます。
足関節捻挫で不安定性が残存するケースや、膝関節内にある前十字靱帯を損傷している場合には、靱帯を再建する手術が検討されることがあります。
アスリートの方など、スポーツ復帰を希望する患者さんの場合は、術後数か月から半年かけ、アスレティックリハビリテーションと呼ばれる専門的なリハビリを行います。
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