検査・診断
放射線性腸炎でみられる症状はさまざまな病気によっても認められるため、診断のためにはほかの病気が隠れていないかを調べる必要があります。
そのためにまずは問診を行い、がんの既往歴の有無を確認します。既往歴があった場合には、そのときの治療内容、治療時期なども確認します。放射線治療歴があり、放射線照射範囲に含まれる消化管の粘膜障害が内視鏡的に確認できた場合はこの病態を強く疑います。
早期障害の場合には、問診や症状によって診断が確定するケースもあります。一方、晩期障害では、ほかの病気と鑑別するためにさまざまな検査が行われることがあります。この場合、血液検査を行って貧血や炎症反応の有無を調べたり、内視鏡検査によって粘膜の炎症や傷跡(瘢痕)、血管拡張がないかを調べたりします。重症な場合は、腸管内に潰瘍や穴(瘻孔)、狭窄ができていることもあります。
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