症状
放射線腸炎の症状は、治療後2か月ほどでみられる早期障害と、数か月から数年経過してからみられる晩期障害に分けられます。
早期障害では、吐き気や嘔吐、水溶性の下痢、出血、粘液の排出、しぶり腹*、肛門痛などがみられます。晩期障害では吐き気や嘔吐に加え、発作性の激しい腹痛やしぶり腹、血便を伴う下痢、脂肪便、体重減少などがみられます。これら症状の有無は放射線照射範囲に含まれる腸管の部位によって異なります。
また、出血が続くことにより、貧血が進行して息切れや動悸といった症状がみられることもあります。
*しぶり腹:便意を感じるのに、ほとんどあるいは少ししか便が出ない状態。
医師の方へ
「放射線性腸炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします