検査・診断
新生児敗血症の診断では、血液中の病原体を確認することが大切です。新生児敗血症では血液中に細菌やウイルスが侵入し、排除しようとして起きる体の反応から臓器の障害が発症します。そのため、血液を用いての細菌の培養検査、遺伝子検査や抗体でウイルス同定を行います。細菌の場合、菌の培養に成功すると、有効な抗生物質が何であるかを検索する「薬剤感受性検査」も行われます。薬剤感受性検査結果は、使用すべき抗生物質を選択する上で重要な情報になります。
そのほか、全身の臓器障害や末梢循環不全を確認するための血液検査が行われます。血液検査では、白血球や血小板数の変化や、CRPといった炎症時に上昇する項目も検査します。新生児敗血症では、末梢循環不全の徴候として代謝性アシドーシスを生じることがあるため、血液ガス検査でこれを確認することがあります。また、血糖コントロールも不良になるため、血糖値を測定することもあります。
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