治療
新生児肝炎を根本的に治療する方法は確立されておらず、対症療法的に胆汁排泄を促し、黄疸を軽減させることになります。胆汁排泄を促進するために、「ウルソデオキシコール酸」が使用されます。
胆汁排泄が不足することから、成長に必要な必須栄養素が欠乏する可能性が出てきます。新生児肝炎では長鎖脂肪酸と呼ばれる長い脂肪酸の吸収障害をみることがあるため、より短めに加工してあるミルクを使用することがあります。
また脂溶性ビタミン欠乏を来す可能性もありますので、サプリメントを併用することもあります。 基本的には生後半年までに肝内胆汁うっ滞は自然に改善し、新生児肝炎は治癒に向かいます。しかしながら、ときに障害が永続することもあります。肝障害の程度が強い場合には、肝移植が選択されることもあります。
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