症状
新生児肝炎を発症すると、多くは黄疸が継続して現れます。黄疸は、血液中のビリルビンという物質が増えることによって皮膚が黄色くなる症状です。ビリルビンは赤血球が破壊される際に放出され、通常であれば主に肝臓で代謝されて胆汁内に排出されます。その後、ビリルビンを含んだ胆汁は胆囊に蓄積され、十二指腸へと流れ込みます。しかし、新生児肝炎を発症すると肝機能が低下するためにビリルビンを上手く代謝できず、肝臓や血液内に蓄積して、血液中のビリルビン濃度が上昇すると考えられています。
黄疸のほかにも、白っぽい便や肝臓の腫れなどの症状が生後2か月以内に現れたり、脂肪の吸収が低下することで出血傾向や体重増加不良がみられたりすることがあります。新生児肝炎の多くは生後半年ごろには自然に回復し、黄疸や肝機能なども改善しますが、中には急激に重症化して肝硬変や肝不全などに至るケースもあるため注意が必要です。
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