しんせいじはいえん

新生児肺炎

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治療

新生児肺炎の治療の基本は、原因となっている病原体に対して効果のある薬を使用することです。特に病初期には原因となっている病原体を確実にそれと同定できないことがほとんどです。そのため、発症までの臨床経過や周産期における情報をもとに可能性としてありうる病原体に効果のある薬を使用します。たとえば、母体がクラミジアに感染していた、性器にヘルペス病変があったなどの場合には、それぞれエリスロマイシンや抗ヘルペス薬などの薬が選択されます。NICUに入院中しばらくしてからの発症している場合には、MRSAや緑菌の可能性を考慮し、それぞれ効果のある抗生物質を選択します。

母児感染については予防が可能なものもいくつかあります。B群溶血性連鎖球菌であれば周産期に抗生物質を母体に投与することで、赤ちゃんへの感染症を抑えることができます。また、クラミジアであれば、パートナーを含めて薬で治療を行うことが可能です。ヘルペスに対しては、場合により産道からの感染を防ぐため帝王切開が選択されることもあります。

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