治療
新生児髄膜炎の原因の大半は、細菌性髄膜炎であるため、治療の中心は抗生物質の投与です。診断当日からしばらくは、原因となっている細菌が同定されることは少なく、それまでの臨床経過や日齢などをもとにして可能性の高い病原体を推定し、それに対応できるような抗生物質を使用します。
たとえば、生後間もなく発症する新生児髄膜炎ではB群溶血性連鎖球菌や大腸菌やリステリアを原因菌とする可能性があるため、抗生物質を併用して治療します。
培養検査結果が判明すると、薬に対する細菌の感受性も明らかになります。薬剤感受性結果をもとに、より治療効果の高い抗生物質へと治療薬が変更されます。
また、原因菌によっては母体に対しての予防策を講じることが可能な場合もあります。たとえば、母体がB群溶血性連鎖球菌を有しているときには、出産に際して母体にアンピシリチンといった薬が使用されます。
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