しんせいじずいまくえん

新生児髄膜炎

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症状

新生児髄膜炎は、新生児敗血症をきっかけとして発症することも多く、新生児敗血症で見られるような症状を認めます。具体的には、無呼吸もしくは多呼吸、呻吟(しんぎん)(呼吸時にうなる)、鼻翼呼吸(鼻の孔を広げて呼吸する)、陥没(かんぼつ)呼吸(肋骨の間や胸骨の上部がへこむ呼吸)、頻脈や徐脈、末梢の冷感、血圧低下、発熱もしくは低体温、腹部膨満(ぼうまん)黄疸(おうだん)などです。

そのほか、髄膜に炎症が生じていることをより特異的に表現している症状として、嘔吐、傾眠傾向、けいれんなどがあります。健康な状態の赤ちゃんは両親に抱っこされると落ち着くことが多いですが、新生児髄膜炎では刺激性が高まっているため、逆に落ち着きがなくなることもあります。また、炎症に伴い頭蓋(ずがい)内の圧力が高くなっていることを反映して、大泉門(頭頂部の骨と骨がくっついていない部分)が膨隆(ぼうりゅう)します。成人で見るような「項部硬直」といった症状は、新生児においてはあまり見られません。神経症状の一つとして、眼球運動の異常が観察されることもあります。

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