治療
生後1~2週間の時期に生じる生理的黄疸は特別な治療は必要なく、自然に改善していくことがほとんどです。しかし、ビリルビンの量が多い場合は脳にダメージを与えることもあるため、光のエネルギーによってビリルビンを体外へ排出しやすい形に変化させる“光療法”を行うこともあります。光療法は、LEDや蛍光灯を使い、青色や緑色の光をあてる治療です。さらに重症な場合は体内の血液を2倍以上入れ替える“交換輸血療法”を行う必要があります。
一方、母乳性黄疸と考えられる場合で、生後2週間以上続くときは、一時的に母乳を中断したりするなど新生児の栄養方法の指導が行われることもあります。
また、血液型不適合などによる溶血性黄疸や、胆道閉鎖症などによる閉塞性黄疸では、ビリルビンを減らすための治療と同時に原因となる病気の治療も必要となります。
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