治療
水尿管症の治療では、原因となる病気や病態に対する治療が行われます。
先天的な形態異常による水尿管症
先天的な形態異常による水尿管症、たとえば膀胱尿管逆流症や膀胱尿管移行部狭窄症は、自然に軽快するケースがあります。そのため、年齢や病状(腎臓の機能、尿の流れの状態など)、症状などをみて、手術を行わずに経過観察となることもあります。
正常な尿管を形成するための手術としては、全身麻酔のもとで行う開腹手術や、内視鏡を用いた腹腔鏡手術があります。
後天的な病気に伴う水尿管症
後天的な原因の場合には、その原因となる病気に対する治療が必要です。治療は原因となる病気によって異なりますが、たとえば尿路結石では尿道から細い内視鏡を挿入し、レーザーなどを用いて結石を砕いて取り出します。
なお、症状の進行が速い場合などには、尿の排出や流れの確保を目的とした、以下のような治療が行われることがあります。
- 尿管ステント留置術……尿道から尿管ステント(尿管内に挿入する細いチューブ)を挿入して尿の流れを確保する治療方法
- 腎ろう造設術……背中から腎臓に針を刺し、そこからカテーテルを挿入して尿を体外に排出する治療方法
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