原因
ほとんどの場合、なんらかの疾患の結果として発見されます。水尿管症単独で疾患として存在することは、きわめてまれです。そのため、検査としては水尿管症(通常水腎症も合併しています)の原因、つまり尿管の狭窄・閉塞理由を精査することになります。原因には先天性のものと後天性のものがありますが、それぞれ以下のような原因があります。
先天性の原因
尿管の奇形によって発症します。具体的には以下のとおりです。
- 生まれつき尿管に狭窄がある
- 下大静脈後尿管
- 馬蹄腎
- 膀胱尿管逆流症
など
後天性の原因
さまざまな原因がありますが、もっとも多いのは尿管結石が尿管内に詰まることです。
そのほかには、腎がんの尿管転移・尿管がん・膀胱がんなどの尿路系がん、前立腺がんや子宮がんのような骨盤内臓器の悪性腫瘍による尿管の圧排・浸潤、胃がんや大腸がんといった消化器癌の腹膜播種による尿管圧迫、炎症、手術の後遺症、神経因性膀胱、後腹膜線維症などが挙げられます。
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