症状
水尿管症では、病態によって症状の現れ方が異なります。尿管の狭窄は急激に起こる場合もありますが、先天性の形態異常や、がんが滲み込むように広がること(浸潤)などが原因の水尿管症では、狭窄は徐々に生じます。
尿管の拡張が徐々に進むと自覚症状がほとんどない場合もあり、健診や人間ドックで指摘されることもあります。原因不明の嘔吐や腹痛から、検査を行い発見される場合もあります。
尿管の狭窄が急激に起こった場合は、背中や横腹、下腹部に激烈な痛みを生じる“疝痛発作”が起こることが特徴です。
上記のどちらの場合でも、尿がたまった尿管を体の表面からしこりとして触れられることがあります。また、たまった尿に細菌がたまり尿路感染を起こすことがあり、高熱が出るほか、排尿痛や血尿がみられることがあります。尿の通りが特に滞っている場合では、腎障害や腎盂腎炎、腹痛や嘔吐、さらには尿路結石が生じることもあるため、できる限り早期の発見、治療が重要です。
この記事は参考になりましたか?
この記事や、メディカルノートのサイトについてご意見があればお書きください。今後の記事作りの参考にさせていただきます。
なお、こちらで頂いたご意見への返信はおこなっておりません。医療相談をご要望の方はこちらからどうぞ。
「水尿管症」を登録すると、新着の情報をお知らせします