症状
先天性の場合
先天性の場合は、徐々に尿管の拡張が進むため、痛みを伴わないのが一般的です。
しかし、尿路感染症を繰り返したり、拡張した尿管を体の表面から腫瘤(こぶ)として触れたりすることから、精密検査を行って発見されることが多いです。無症状の場合には成人になって健康診断で指摘されることもまれではありません。
後天性の場合
一方、後天性の場合には比較的急速に症状が進行するため、激しい腰痛や背中の痛みなどを生じ、血尿が現れることもあります。
また、尿路感染を起こしやすく、高熱や腹痛が生じ、炎症が腎盂にまでおよぶと腎盂腎炎を発症し、敗血症などの重篤な病態に陥ることもあります。尿路結石や尿路系がんがある場合には、血尿や排尿時痛などの症状が同時に起こります。
先天性でも後天性でも、水尿管症によって腎機能が悪化すると、腎性高血圧やむくみなどの全身症状があらわれることもまれではありません。
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