治療
温熱蕁麻疹では、セルフケアの指導と、生活習慣や症状に応じた薬物療法が検討されます。
これら症状に対するケアや治療のほかに、温熱蕁麻疹そのものの治療として、繰り返しまたは単回の温熱負荷を加えることで寛解を誘導できたとする報告もあります。
セルフケア
温熱蕁麻疹の原因となる温熱刺激が特定できた場合は、できる限りその刺激を避けることが重要です。温熱蕁麻疹は気温の高い夏場だけでなく、暖房などを使用する冬場にも症状が誘発されることがあるため、季節を問わず温熱刺激には注意が必要です。また、患部をかくと蕁麻疹が広がったり症状が悪化したりする恐れがあるため、かゆみが出てもかかないよう意識しましょう。かゆみがつらい場合は、患部を濡れタオルなどで一時的に冷やすことも有効です。
このほか、温熱蕁麻疹に限らず、蕁麻疹はストレスや体調の悪化、アレルギーなどによって発症するリスクが高まるといわれています。規則正しい生活を心がけ、ストレスを溜めないよう意識するとよいでしょう。
薬物療法
日光や暖房、ドライヤー、入浴などが原因となっている場合は避けるのが困難なため、抗ヒスタミン薬を用いた薬物療法が検討されることがあります。また、抗IgE抗体と呼ばれる皮下注射薬による治療が有効なことがあります。
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