おんねつじんましん

温熱蕁麻疹

最終更新日:
2019年01月07日
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2019/01/07
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概要

温熱蕁麻疹(おんねつじんましん)とは、お風呂やストーブ、ドライヤーなどの温熱刺激によって生じる蕁麻疹です。症状は通常、温熱刺激が加わってから数分以内に現れ、数時間以内に消失します。

治療としては、原因となる温熱刺激を避けることが重要です。また、症状を改善させるために抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などを用いることもあります。

原因

温熱蕁麻疹は、温熱刺激が皮膚に加わることで発症します。温熱刺激によってマスト細胞が活性化され、ヒスタミンが多く分泌されます。

ヒスタミンは、かゆみや皮膚の腫れをもたらし、蕁麻疹の症状と深く関連しています。刺激物質としては、下記のようなものが挙げられます。

  • お湯
  • ヒートパッドやストーブ、ドライヤー
  • 日光
  • 料理に伴う熱

など

ホットコーヒーなど温かい飲食物によって粘膜症状が引き起こされることもあります。

症状

温熱刺激が加わってから通常数分以内に、強いかゆみを伴う皮膚の盛り上がりが生じます。かゆみや皮膚の変化は、数時間以内に治まることが多いです。

温熱蕁麻疹の症状は粘膜にも見られることがあり、たとえば、温かい飲食物を摂取後に唇が腫れることがあります。また、そのほかの症状として、下記のようなものが挙げられます。

  • 全身倦怠感
  • 頭痛
  • ふらつき
  • 吐き気や嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 息苦しさ

など

重症の場合には意識を失うこともあり、症状は患者さんによって大きく異なります。

検査・診断

温熱蕁麻疹では、問診にて具体的な症状やそれまでの経過が確認されます。

特に、入浴後やドライヤーの使用後、温かい飲食物の摂取後に症状が生じたなどの情報は重要です。発症前の状況や症状の変化を具体的に医師に伝えるとよいでしょう。

温熱蕁麻疹が疑われる場合には、病院で実際に温熱刺激を皮膚に加え、その後の皮膚変化を医師が評価する検査が行われることもあります。

治療

蕁麻疹が生じる原因をできるだけ避けることが重要です。また、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬など、蕁麻疹の症状を抑える薬物が用いられることもあります。

主に内服薬が用いられますが、眠気や排尿障害などの副作用が生じることもあります。温熱蕁麻疹は、日常のふとしたきっかけで生じることがあるため、温熱刺激による異変を感じた場合には、病院にて適切な診断を受けることが大切です。

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