症状
漏斗胸の症状の現れ方や進行の仕方には大きな個人差があります。
乳幼児期から胸のへこみが目立つケースもあれば、成長するにつれて徐々にへこみが目立つようになるケースも少なくありません。また、胸のへこみ方も重症度によって大きく異なり、軽症の場合は胸のへこみが目立つことはありませんが、重症の場合は大きく胸の中心がへこむため外見にも影響を与えます。漏斗胸では心臓の圧迫を軽減するために猫背になります。この猫背が悪循環となり、さらに深い陥凹を形成するので注意が必要です。
また、軽症の場合は軽度な胸のへこみ以外に症状はありませんが、胸が大きくへこんでいる場合は、肺や心臓を圧迫して肺活量の低下、運動時の息切れ・呼吸困難感、胸痛、不整脈などの症状を引き起こすことがあります。気道感染を繰り返しやすいのも特徴の1つです。
さらに、漏斗胸はこれらの症状がない場合でも“見た目”の異常があるため、人前で着替えができない、水泳の授業に参加できない、自分に自信が持てないなど日常生活・社会生活に支障をきたすような精神的負担が生じやすいことも問題となります。
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