治療
軽度な漏斗胸であれば治療の必要はありませんが、上述したような症状がある場合、外見上の観点から強い希望がある場合は治療を行います。
治療方法は重症度や年齢によって異なりますが、肋軟骨が柔らかい小児の場合は大きな吸盤で吸引して胸を持ち上げる治療が行われます。一方で、吸引してもへこみが十分に改善しない場合、肋軟骨がある程度固くなっている場合には、へこんだ胸の骨の下にプレートを通して骨や肋軟骨を持ち上げる“Nuss法”が行われます。Nuss法は、左右の側胸部を小さく切開し、内視鏡を用いながらプレートを挿入するため体への負担が少ないとされています。以前は、へこんだ肋軟骨や肋骨を切除して胸の形を修正する大掛かりな手術が行われていましたが、体への負担が大きいため近年ではNuss法が行われるのが一般的です。
実績のある医師
都道府県
市区町村
周辺で漏斗胸の実績がある医師
お探ししているエリアには見つかりませんでした。再度エリアを設定して検索してください。
お住まいの地域に合った最新の疾患情報をお届けします
(実績のある医師・病院、地域特集など)
この記事は参考になりましたか?
この記事や、メディカルノートのサイトについてご意見があればお書きください。今後の記事作りの参考にさせていただきます。
なお、こちらで頂いたご意見への返信はおこなっておりません。医療相談をご要望の方はこちらからどうぞ。
「漏斗胸」を登録すると、新着の情報をお知らせします
「漏斗胸」に関連する記事
- 漏斗胸に対する手術とは ~Nuss法の手技や術後の生活、費用の目安について解説~松山笠置記念心臓血管病院 病院長、社会医...笠置 康 先生
- 漏斗胸の原因とは~肋軟骨の異常や遺伝の可能性も~松山笠置記念心臓血管病院 病院長、社会医...笠置 康 先生
- 子どもから大人まで幅広い世代の漏斗胸治療に取り組む松山笠置記念心臓血管病院松山笠置記念心臓血管病院 病院長、社会医...笠置 康 先生
- 漏斗胸に対する手術「Nuss法」とは? ――その具体的な流れを解説松山笠置記念心臓血管病院 病院長、社会医...笠置 康 先生
- 胸骨の一部がへこむ先天性の病気「漏斗胸」――その症状と治療選択について松山笠置記念心臓血管病院 病院長、社会医...笠置 康 先生