検査・診断
漏斗胸は、“見た目”から容易に診断をすることが可能です。しかし、肺や心臓への影響を調べたり、治療方針を決めたりするには次のような検査が行われます。
画像検査
胸骨、肋骨、肋軟骨などの形状を調べるため、X線、CT、MRIなどの画像検査が行われます。画像検査では重症度を判定するだけでなく、肺や心臓への影響の程度を評価することも可能です。
心機能検査
心臓の機能を調べるため、心電図検査や超音波検査が行われることがあります。心電図記録による評価は手軽に行える検査で、検査した直後に評価できるため、もっともよく行われる検査です。ただし、形成外科の医師だけでは十分に心電図検査を理解できない場合もあるため、循環器内科の医師と一緒に診察する必要があることから、割愛される場合も多いです。不完全右脚ブロック様パターン・V1の陰性もしくは二相性T波等は、漏斗胸症例に典型的な心電図変化です。軽症例では認められない場合もあります。超音波検査は心臓の形状を観察することもできるため、積極的に行われる検査です。
呼吸機能検査
呼吸機能に異常があると疑われる場合は、肺活量・一秒率の測定・フローボリューム曲線の照射などの呼吸機能検査が行われます。
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