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漏斗胸に対する手術「Nuss法」とは?−その具体的な流れを解説
漏斗胸(ろうときょう)とは、胸骨の一部がへこみ、胸郭(胸をとりまく骨格)が変形する先天性の病気です。愛媛県松山市にある松山笠置記念心臓血管病院では、早くから漏斗胸の治療に取り組み、数多くの症例を...
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公開日 : 2019 年 05 月 28 日
更新日 : 2019 年 05 月 28 日

漏斗胸に対する手術「Nuss法」とは?−その具体的な流れを解説

目次

漏斗胸(ろうときょう)とは、胸骨の一部がへこみ、胸郭(胸をとりまく骨格)が変形する先天性の病気です。愛媛県松山市にある松山笠置記念心臓血管病院では、早くから漏斗胸の治療に取り組み、数多くの症例を手がけてきました。

本記事では、同院院長を務める笠置康先生に、漏斗胸に対して一般的な治療として行われている「Nuss法」の具体的な流れや、Nuss法のメリット・デメリットなどについてお話を伺います。

漏斗胸に対する手術−「Nuss法」とは?

金属のバーを胸骨の裏側に留置し、数年かけて胸骨を矯正する手術方法

漏斗胸に対する手術方法は、1911年に初めての手術が報告されて以来いくつかの変遷をたどり、進歩を続けています。現在(2019年3月時点)、漏斗胸の手術として一般的に行われているのは、 1998年にDr. Donald Nussが報告した「Nuss法」です。

Nuss法とは、金属のバーを陥凹している胸骨の裏側に留置し、裏側から前方へ胸骨を押し出す形で胸骨を矯正する手術法です。Nuss法は、1期目の手術で金属バーを留置し、数年後にバーを抜去する2期目の手術を行います。1期目から2期目の手術までの期間は、患者さんの年齢や体格、骨の太さなどによって変わります。

漏斗胸に対する手術、Nuss法はどのように行うのか?−具体的な流れを解説

Nuss法の流れを具体的にご説明します(※以下はあくまで一般的な例であり、ケースによって日数などは多少変動します)。

術後の感染症を予防するために、消化器症状を術前から管理する

Nuss法によって起こりうる合併症としては、術後の痛みや感染症などが挙げられます。

術後の感染症を予防するためには、漏斗胸の合併症である慢性便秘症、慢性腸炎などの消化器症状を術前からしっかりと治療(管理)することが重要です。

外来にて術前検査を行い、手術の日程を相談する

手術の実施が決まったら、まずは外来にお越しいただき、術前検査を行ったうえで手術の日程を相談します。手術の前日には入院していただきます。

当日は全身麻酔を行い、手術を実施

当日は、全身麻酔を行ったうえで手術を実施します。胸郭の陥凹に合わせて金属バーを曲げ、陥凹した胸郭を持ち上げるようにして、バーを胸骨の裏側に留置します。また、空気や血液を通すドレーンを胸腔内に留置し、1期目の手術は完了です。

1期目の手術から1〜2日後にドレーンを抜去、5〜7日後に退院

1期目の手術にかかる時間は、子どもなら2時間半ほど、大人の場合には3時間半〜4時間ほどです。1期目の手術から1〜2日後にドレーンを抜き、5〜7日ほどで退院となります。

1期目と2期目の手術の間には必要に応じて通院していただく

1期目と2期目の手術の間、子ども(目安として6歳くらいまで)は体が成長するため、半年に1回ほど通院していただきます。一方、大人であれば来院は必要ありません。いずれにせよ、何か異常があればすぐにご連絡いただくようにしています。

1期目の手術から2〜3年後に、2期目の手術を実施

2期目の手術は、1期目の手術から2〜3年後に行います。目安として、20歳以下の子どもなら2年後、それ以降の大人は3年後に2期目の手術を実施します。体格が大きい方や骨が太い方、再手術の方の場合には、それよりも長い期間(たとえば5年ほど)バーを留置し、2期目の手術を行うこともあります。

2期目の手術後、4日ほどで退院となります。その後、およそ1か月後に再び来院していただき診察を行い、異常がないことを確認して治療が完了します。

笠置康先生

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連載記事

昭和 27年2月24日現在の病院の地に生を受ける。血液型 AB 型、辰年生まれのうお座。 4代目続く医師の家系を継ぎ、胸部外科を専門として多くの患者さんの診療に携わっている。

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