治療
発声障害の原因が器質的な病気である場合には、手術などによって器質的病変に対処します。喉頭がんでは完全に喉頭を切除してしまうこともあり、電気発声や食道発声など、別の手段で発声を試みることもあります。
声帯が自分の意志とは無関係に異常な動きをするタイプの発声障害では、手術や、A型ボツリヌス毒素の注射が選択されることもあります。
器質的な異常が存在しないタイプの機能障害では、保存的治療を選択します。具体的には、音声治療(声の衛生指導と音声訓練)を挙げることができます。正しい発声方法を身に付け、さらに、発声習慣や生活習慣(喫煙や飲酒など)の是正、心理的なアプローチを行います。
発声障害には、実に多彩な原因が存在しています。そのため、原因を正確に診断したうえで治療につなげることが大切です。
医師の方へ
「発声障害」を登録すると、新着の情報をお知らせします